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イタリア ボローニャ便り 10便 
   セコンドピアット ガリポリのズッパ・ディ・ペッシェ 1部 

 

 

 イタリア語のモノの例えに、「肉でも魚でもない」言い回しがあります。
 意味はソノいずれでもない。この表現はなかなか的を得た言い方で、さすがに
 このテーマに合った緊張感あふれる出だしとなりました。
 「ソノお好みは?」とか、理由を聞かれた時に、「サア!どちらでしょうか?」と、
 中間のきわめて灰色で、曖昧な存在を現す時に使います。好みのはっきりとして
 いるこの国の観点からいえば、評価はよくありません。
 しかし、調和・中庸を良しとする日本文化からすれば、肯定的な表現に変わるかも
 しれません。時として、人生あらゆる局面に遭遇します。右か左か、偶数か奇数か。
 活きのいい白身の魚か、程よく脂ののったフィオレンティーナか?

 

 三角関係の頂点に立つあなたのテーブル越しに、少しストイックで一途なキーラ
 ナイトレイ嬢、はたまたピサの斜塔でもまっすぐにしてしまう?
 モニカ・ベルッチちゃんに選択を迫られ、あなたは絶体絶命の危機に瀕しています。
 どちらか選択の決断を迫られた瞬時。ここでまさか、「私は四つ足でも鳥でもあり
 ません。コウモリです。」と答えられたら!どちらか分からない方向から飛んでくる
 平手が、ほんのわずかな時間待ってくれるかも知れません。はかない期待ですが。
 前置きが長くなってしまいましたが、魚料理でありながら、肉料理に勝るとも劣ら
 ない豊穣さを兼ね備えている逸品をご紹介致します。

 今回は、その魚料理の最右翼に入れても良いと思われる、魚貝の煮込みスープ
 を紹介します。
 なぜそれを選んだかについてですが、私達ミハランシス(ミハラ原人)には基本的に、
 魚を食べる文化が根底にあります。
 それが無いと、いずれとも比較することができません。
 興味を持って比較して、新たなものを取り入れ、個を豊かにして行くのが、学習研究の
 一手。比べるべき土台の無いのは、その一手も無いので手は広がりません。
 つまりゼロに等しいのです。