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イタリア ボローニャ便り 1便 人生のアペリティーヴォ


 自分の人生の半分以上を生きて参りましたこのイタリアから、
 極ー東の島国の生活習慣を引き継き、はたまた文化的にも他極からのお便りです。

 先ずはアペリティーヴォとは北イタリアの都市トリノで200年程前に始まった夕食の前、
 軽く飲む酒の習慣です。  

 言うまでもなく夕食を楽しむ前の前哨線です。
 前夜祭となる人も日本には多いようですがーーー。
 しかし其処が不思議で、この国では酔っぱらいは見た事がありません。
 食前酒はワイン一本槍で突き進むと考えられると大間違いで、とにかく地方により好み
 のカクテルのタイプがあります。
 当初、「アペリーティヴォは何にしますか?」と問われて、
 当時若者の前半戦を学生で終わった頃の私にとっては、かなりマゴツイタものでした。
 もちろん軽い付きだしに当たるストゥツキーニもあり、地方によって嗜好も異なるよう
 です。
 さすがに多芸多才な芸術の国です。
 このフシギに付いても食習慣の違い等を、回を追ってご紹介いたします。

 そこで、これから続く私の文章がより興味をそそる軽い刺激のあるアペリティーヴォに
 なればと思います。
 つまり文化を相対的にかつ同時性を持って語らたら、より平和な世界を実現できるので
 はないでしょうか。此れがこの土地に住む様になって自問自答した結果得た答えのよう
 になものです。其処に行き当たるまでの軌跡が少しでも読まれている方に伝わればと思
 いつつ、わが故郷三原に思いをはせております。

 私の住んでいる街ボローニャは、北イタリアのミラノとフィレンツェ間のフィレンツェ
 よりに位置しています。人口36万位のこの街には世界最古の大学があり、EUの文化都
 市に指定されています。
 グーグルアースで見ますと、ちょうど長靴の太ももの中間あたりに位置します。
 かなり色っぽいところに住んでいると思われる方も多いと思われますが、美男美女を多
 輩出している処でも有名です。
 「旅情」のロッサノブラッチ。新しいところでは現ベルルスコーニ首相に三行半(みく
 だりはん)を突きつけた、ヴェロニカ夫人もボローニャの近郊で生まれました。
 「何だ!アーティストの看板をあげて美しさの観念を限定させるな!」と主張される
 民主的な方には、映画通をうならせた巨匠フェリー二監督の「アマルコルド」。
 この題名はロマーニャ地方の方言で「わたしは憶えている」という意味。
 あのタバコ屋の奥さんなどは如何でしょうか?
 我が家から歩いて5分のところに住んで居られます。
 興味のある方はDVDでご覧ください。
 ボローニャはまた食通の街で有名です。食と色は近いところに位置するのでしょうか?
 こんなにも離れていてこんなにも近いとは?
 人間の根源的な命題である様に思います。
 こんな紹介のしかたをするのはかなり極端な表現になってしまいましたが・・・
 この倒錯的文化思考を楽しんで頂けるように、
 先ずはカンパリソーダで
 「乾杯!」
 この掲載のアペリティーヴォ(食前酒)にします。